今日は、人生をゲームに例えた話になります。
ボードゲームで「人生ゲーム」と言うのがあります。
あのゲームは、産まれてからどういう人生を歩むのかというものですね。
今回はちょっと違っていて、まず人生が始まる前、つまり産まれる前のゲームの設定の話になります。
長くなるので、結論を先に言うとこのようになります。
この人生ゲームは、みんなが同じ条件で始めるのではなく、ゲームを始める前に、自分オリジナルの設定をするのです。
その設定は、どんな人生を体験したいかによって、それがしやすいように詳細に設定します。
産まれてからの楽しみや苦しみ、学びの機会など、それらが体験出来るように、あらゆる仕掛けを設定しておくのです。
ここからは私が考えた設定になります。
長くなるので、興味のある方だけ読み進めていただければと思います。
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以降、独り言口調で綴られます。
例えば私の場合。
ある銀河系の地球という水の豊富な星を選択。
宇宙の中でも水が豊富にある星は稀なので、貴重な体験が出来そうだから。
時期は20世紀半ば。
時代の変化が激しくなりそうだから。
場所は、海に囲まれた小さな島国を選びます。
「日本」という国。
この場所は、自然の変化を楽しめそうだし、愛情レベルの設定を高くできるんだね。
このような環境設定で、存分に体験出来るために、両親は平凡な思考の持ち主がいいかな?
と言うことで、今のこの両親に承諾をもらおう。
兄弟はこの人たちにお願いしておこう。
人生を共に歩むパートナーと子供は、この人とこの人に合意を取っておこう。
これらの人たちと同じ時代、同じ場所に生まれるよう設定します。
忘れていました。
性別は男がいいかな。
基本設定はこれくらいかな。
あと詳細な設定がいくつもあるのか!
面倒くさいな。
どんなことを体験したいかで、無限に設定できるんだな。
この人生ゲームを始める際に、これらの設定した記憶を消去して始めないといけないのか。
自分が別の場所から人生ゲームをやっていることさえも、記憶から消し去って、キャラクターに入り込む訳だから、やりたいことが出来るように、設定が無限に出来るんだな。
どんな展開になろうとも、設定した仕掛けが軌道修正を促すようになってるって言うわけか。
おっと、詳細設定を全くしないで人生ゲームを始める強者もいるんだな。
「どんな過酷な体験でも受けて立とう!」っていう意気込みなのか。
私は少しだけ詳細設定しておこうかな。
両親の経済環境が設定できるんだな。
裕福も魅力あるけど、最初から裕福よりも、自分でそうしていく方が成長できそうなので、最初は貧乏な設定でいこう。
いや待てよ。
せめて一般的庶民レベルにしておこう。
結婚の設定は重要だな。
パートナーとは早い時期に結婚し、落ち着いて人生を歩んでいこうかな。
結婚後落ち着こうと思えば、その前に、恋愛経験は必要だな。
じゃあ、恋に落ちるキッカケも盛り込んでおかないと。
次は仕事か。
いろんな経験をしておきたいな。
社会人になる前に、10個くらいアルバイトをする設定しておこう。
ちょっときついかも知れないが。
社会人になってからは、10年はじっくり同じ仕事に専念しようかな。
ならば、設定はサラリーマン。
そして、自身がついた辺りから、会社経営を体験したいな。
30歳過ぎで、そう言うキッカケを設定しておこう。
もし、その設定に気付かないとイヤなので、パートナーの親が会社経営してる設定にすれば、常に意識するだろうな。
えーっと、うまく筋書き通り行くのかな?
もう一度見直してみよう。
予定通り進めず、横道にそれたり、挫折した時に、元の軌道に戻すための設定を、100パターンくらい設定しておこう。いや、足りないな。
1000に増やそうかな。
今の記憶が完全消去されているんだから、1000でも不安だな。
念入りに8000パターン設定しておこうっと。
この人生ゲームでは、基本ストーリーを、予め自分で決められるのが良いな。
8000パターンも設定しておけば、選択肢が豊富で、リアル感は増すだろうな。
そういう意味では、どのパターンを歩もうと、事前に自分で決めてある人生であり、予定通りにいくと言うことか。
でも何でゲーム前に、記憶を消去しなければならないんだ?
あっ、そうか!ゲームだっていうことがわかれば、リアル感が無くなるからだな。
そうかそうか、肉体を実装するのは、五感を身につけ、より強烈に実感できるためなんだな。
おっ、肉体の設定も出来るのか!
持病の設定もあるぞ。
それを克服するための設定も用意してあるぞ。
いろんな体験が出来るんだな。
それでは設定していこう。
障害者の欄があるぞ。
最初から障害者として始めるのか、途中からそうなるように設定するのか。
これを選択すると、通常の3倍の速さでレベルが上がるのか。
つまり、成長が早いと言うことなんだな。
そりゃあそうだな。
ハンディを背負っている分、強くなるよな。
周りから理解されず、偏見や差別にさらされていくんだから。
一度はこの設定で飛躍したいが、今回はやめておこう。
そこまでの自信も勇気もまだ持てない。
この設定をしている人は、凄い。尊敬するよ。
では、設定に入っていこう。
まず、神経レベル。
細かく分かれてるのか。
感情は真ん中の50。
運動神経は30でいいや。
アレルギーは10。
神経レベルだけでもまだまだあるけど、あとは成り行き任せの、未設定にしおこう。
筋肉の限界値は欲張って80。
骨やら眼など色々あるが、あとはすべて50でいいや。
戦士じゃないので、最強設定にするのもどうかと思う。
平凡な方が、他のキャラクターの気持ちも理解しやすいと思うので。
自分の周りに現れる、多くのキャラクターの設定もあるぞ。
これは重要だな。
このキャラクターたちとどう関わるかが、醍醐味なんだからな。
出会うタイミング、出会うシチュエーション、別れる時期。
これも順番にひとりづつ、設定していこう。
まずは、キーパーソン。
近所の人・学校の先生・友達・仕事場の人達。
こういった人達は、日常で何度も関わるので、大きな影響を相互に与えるから、きっちり設定しておかないとね。なんと言っても、このゲームの脇役の人達です。
その人達からすると、私もまた脇役になるんだろうけど。
このゲームがうまく進むように、愛情に満ち溢れた人を多く配置しておこう。
とは言っても、他の人達の設定とマッチングしなければ、エラーになるのか。うまく出会えるように、根回ししておく必要がありそうだ。
「日本」という場所は、この設定値の上限が高くできるんだな。
ホント、このゲームは良くできているな。
感心するよね。脇役以外は、出会うタイミングとシチュエーションだけの設定でいいかな。
それにしても複雑なゲームだな。
よく見ると、このゲーム、バージョンアップも出来るのかよ。
主人公のストーリーはひとつじゃないんだな。
途中で分岐して、同時進行していくようだ。
それをまた融合する事も可能なんだな。
事前に、設定はかなり多くされているが、主人公は完全に自由じゃないか!
何をしてもいい。
何でもできるし、可能性は無限なんだな。
同時に、脇役たちも自由なんだな。
何をされるか分からないのか。
でも、基本設定をしてあるから大丈夫なんだな。
すべての出来事は予定通り。待てよ、こういった記憶を消去してからゲームを始めるので、脇役に対して、疑いや不安・恐怖を抱くようになっているのか。
それを気付くかどうかが、このゲームのポイントでもあるな。
さあ、そろそろゲーム開始といきますか。