自衛隊しか持たない日本。徴兵制が無い日本。私たちは普段、「軍隊」について考えることがない。私も考えないひとりです。
「自衛隊は軍隊なのか?」
「軍隊を持つべきか?」
「侵略されたらどう対処する?」
「ミサイルを撃ってこられたら?」
考えるのはせいぜいこんなところです。
ビジネスの世界の変化はいつも起こっていて、その流れは意外に速い。
そして、軍隊も同じようです。
まずビジネスでは、「利益をあげる」
これが目的です。
「三方良し」を理念に掲げている企業も、「得意先・外注先・自社」の利益を目的としています。
時代が移りゆくにつれこの目的にも変化が見られます。
企業が理念に掲げるのは、もちろん利益もあるのですが、「社会貢献・環境にやさしい・社会福祉・サステナビリティ(持続可能性)」
従来の目的に加え、こういった内容を、企業理念に盛り込むようになっています。
そして、そういった理念に共感し、会社選びをする者たちも増えてきています。
一方軍隊はどうでしょうか?
変化と言えば、武器の進化の著しさですね。
では、軍隊の目的はどうでしょう?
「敵部隊の撃破」であり、最終的には、「戦場における勝利」となります。
しかし、軍隊の目的も変わってきています。
もっと積極的な役割を持つようになりました。
それは「侵略阻止」と「安定化」であり、社会の繁栄と福祉に寄与することです。
それに伴い、軍人への教育も変化し、「敵部隊を撃破する」ための知識・技能に加え、平和時における非戦闘時の知識・技能も開発するようになってきています。
先程の「侵略阻止」と「安定化」ですが、「安定化」について、説明します。
国内や国際社会の活力のある変化を、秩序を持って促進していく中で、その秩序を乱す原因となる問題を、「深刻化」する前につぶすのです。
小規模な戦闘やテロへの対策・災害救助・復興支援・PKOなどが含まれます。
現代の軍隊は、平和時も大きな役割を担っていることがわかります。
なので、「軍隊=戦争」というイメージは、今の軍隊には当てはまらないと思います。
軍隊が国を守るように、親は子供を守ります。だからと言って、親は勝利を目的にしていません。
簡単に言うと、そう言うイメージでしょうか。