マイクロプラスチックのゴミ問題が、世界的に問題になっており、日本もようやく、2020年7月から、レジ袋の有料化が実施されました。
マイクロプラスチックの記事で少しだけ触れましたが、日本の1人あたりプラスチック廃棄量は、世界第2位。
1人あたりの生産量は106kgで、中国を含めたアジア全体よりも多い。
まさしく、プラスチックまみれの日本です。
しかし、プラスチックリサイクル率は群を抜いてトップ。84%もあるんです。
でも、その内の70%以上が焼却されています。石油製品なのでよく燃えるんですね。
優秀かと思いきや、ちょっと残念な気持ちです。
前置きが長くなりました。
今日は、レジ袋の話をするのです。
日本でどのくらいのレジ袋が使われているのか?
業界団体が出したデータを元に、ネット上ではいくつかの数値が使われています。
バイアスがかかっているので、計算し直しました。
日本の1年間のレジ袋使用量。
スーパーでよく使われるLサイズ換算しています。
2015年 440億枚→2019年 約370億枚
1人あたりでは。
2015年 346枚→2019年 292枚
政府はこれを2030年までに277億枚に減らす計画を持っています。
比較のため、イギリスの場合も見ます。
2015年 91億枚→2019年 約6.6億枚
2015年 140枚→2019年 10枚
イギリスは5年前に有料化を実施しています。
なので、日本も有料化して、今後急激に減ることが期待できます。
有料化になってからの、イギリスでの面白い話があります。
有料化後のイギリスのレジ袋は、2種類あります。
従来のレジ袋と厚手の丈夫なレジ袋です。
従来のレジ袋は、当時のレートで、10円。
厚手のレジ袋は、15円。
現在、従来のレジ袋は廃止になり、厚手のものだけになり、店により違いますが、27円~40円です。
この厚手のレジ袋は「Bag for life」と呼ばれており、一生繰り返し使えます。
もし破れた場合、無料で交換できます。
ここからが人間の行動の面白いところです。
レジ袋の有料化が始まる前からエコバッグを使っていた人は、有料化になってもそのままエコバッグを使っています。
エコバッグを使っていない人は、有料化になってもレジ袋使っていました。10円と安かったからです。そこで、
7月に有料化されて、みなさん困っていませんか?
レジ袋って、持って帰ってきて、そのまま捨てずに、家の中のごみ箱に使っていませんでしたか?
無くなるとちょっと不便じゃないですか?
だからと言って、有料で買うと5円ほどしますよね。
この5円、たかが知れてるはずなのですが、何か抵抗を感じます。
無料だった物にお金を払わないといけないという。
もう一つ、「プラゴミを減らそうとしている世の中の流れに逆らう、罪悪感。」
では、「まとめ買いして、家に置いておこう」
そう思い、調べて見ると、1000枚単位で買うと、1枚2円以下で買えそうです。
しかし、これも罪悪感だけ残ります。
やはり、考え方を方向転換しなければいけませんね!