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The beginning of new challenge

アリの話

突然ですが「2:8の法則」をご存じでしょうか?

「にはちのほうそく」と読みます。
パレートさんが発見したそうです。
「パレートの法則」という愛称で呼ばれています。
経営されている方には、馴染みがあるんじゃないか と思いますが、
要するに、「優秀な20%の社員と そうでない80%の社員で会社は構成されている」 ということなんです。

これ以外にも置き換えがききます。

「20%の顧客が、売上の80%に貢献している」
「20%の営業マンが、  売上の80%をたたきだしている」

こういった考えは、経営者やコンサルティングに 使われますが、
アリの社会でも同じようなことが 言われています。

「20%のよく働くアリと  あまり働かない80%のアリ」

アリの社会でも働かないやつはいるんですね。

でも思いませんか?

「なぜ、働かないアリは生存できるのか?」

会社だと、働かなければクビになりますよね。
でも、アリのコロニーには働かないアリも共存し ています。
精力的に働くアリに攻撃されないんでしょうか?

このアリの社会の研究結果を、アリゾナ大学が発表 しています。

その内容は、衝撃的です!

精力的に働くアリ   2.6%
怠けているアリ   71.9%
全く働かないアリ  25.1%

2:8の法則どころじゃないですね。
働いてるのは、ほんのひと握りだけじゃないかって いう事です。

人間界でもこういう会社があるかも知れませんね。

ヤバいですね。

ところがです、 その翌年、北海道大学の研究で新たな事実が判明し たのです。

「アリのコロニーには、常に誰かがこなしていない と全体が致命的なダメージを受ける仕事があり、 他のアリが疲れて働けない時に、疲れていない働か ないアリが仕事を交代でやることにより、 コロニーの致命的な被害を防ぐことができます。 よって、コロニーの長期的存続を保証するためには、 常に、働かないアリを常駐させることが 必要になります。」

普段働かないアリもそういった役割が あったのですね。

妙に納得しました。

この実験結果では、“働かないアリ”がいない効率的 なコロニーは、長く続かなかったそうです。
実際のコロニーでも、”普段働かないアリ” は、働く アリが休んでいる時に働いていることが示され、 社会性昆虫の持つ、“働かないワーカー”をあえて 常駐させるような非効率的システムが、コロニーの 長期的存続には欠かせないものであることが判明 したそうです。

会社経営同様で、短期的効率ばかりを追い求めるの ではなく、長期的存続という観点が必要だと、 この研究結果は示しています。

さて、あなたは働きアリでしょうか?

それとも待機 しているアリでしょうか?

どちらも、社会には必要ということですね。
でも、働きアリが疲れているときでさえも、 働かないのはダメですよ(笑)

編集後記

2日目のブログ、いかがでしたでしょうか?
現実社会では、ブラック企業をはじめとして、 経営者の多くは、100%の社員が働き アリになるように求めています。
実際、私もそれが当たり前だと思って経営していた と思います。
効率を求めすぎる弊害を考えていただく、きっかけ になればと思います。
書いているうちに徐々に「かたい文章になって しまったかな?」と感じてはいたものの、 そのままアップすることにしました。

今回の内容は、アリの社会と人間の社会の類似点 ですが、そもそも生物学と経済学の観点からアプ ローチされているので、まったく同じことが言える ということはありませんが、考える視点としては 参考になると思います。

私は今は個人で活動していますが、1週間のうち 2割の休みと8割の仕事という時間配分にしても いいのかなと思いました。
このブログは毎日書いていきますがね。
皆さんも、働きアリの人は20%の休みを 取ってくださいね。
決して、逆はだめですよ。

働かないアリさんたちも、働くときは全力で回りを 助けてあげてください。
そうやって、社会はまわっていくのだと思います。

では、また明日。

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テーマの著者 Anders Norén