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The beginning of new challenge

ATM

利用者と最も接点の多い銀行のATM。
近年はコンビニやスーパーにも設置されており、身近で便利な存在です。
そんなATMを取り巻く状況に変化が見られます。
銀行は地銀を含め業界全体で淘汰が進みつつあり、生き残りを賭けて再編の真っ只中です。

銀行の収益には、金利・手数料・為替差益と、大きく3つに分かれます。
その中のひとつ、手数料収益にも幾つかあり、ATMキャッシング手数料・トレーディング収益・クレジットカード手数料・決済代行サービス・口座管理料・デリバティブ商品の販売、私募債などのアレンジ、M&A仲介手数料、投信販売手数料・保険販売手数料、証券仲介料など、多岐にわたります。
手数料ビジネスとも呼ばれ、この十数年拡大してきました。

その中で、ATM手数料はどうなっているのでしょうか?
ATMと言えば、毎回とられる手数料は馬鹿になりません。
無料の時間帯に利用するようにしていても、有料の時に使うこともあります。
「何で自分のお金を引き出すのに、お金を払わないといけないのか?」
利用者からすれば、そう思うのも無理はありません。

しかし、銀行から見れば違ってきます。
ATM利用手数料という視点から見れば、実は全国に設置してあるATMの大半は赤字なのです。
それは、維持費用に数百万円かかるからで、一等地に設置してあるATMでは700万円になるそうです。

この費用が、毎年ATM1台ごとにかかっているのです。

例えば、年間の維持費が110万円かかるATMがあるとします。
年間10000人が、有料の時間帯に利用し、手数料110円を負担して初めて、維持費をペイ出来るのです。
そうは言っても、ATMが無いととても不便です。
ですが、キャッシュレス化が進み、利用者のATM離れは加速しています。
各銀行は、ATM運営を維持するために、模索をしています。
ATMの共同運営・ネット銀行やコンビニとの提携などがそうです。
銀行の今後の淘汰に目が話せません。

それにしても、通帳1通1100円は高すぎませんか、みずほ銀行さん!

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2 コメント

  1. shingo 2021年5月11日 — 投稿者

    英都萬さん、大手銀行は護送船団の名残がありそうですね。
    書籍を1冊の価格と比較してしまうと、通帳1冊に1100円はどう考えても無理があると思いますね。

  2. 英都萬 2021年5月11日

    確かに通帳代としては高すぎます。銀行間で違法なカルテルを結んで他行も準じることを懸念します。以前は護送船団方式で競争が阻害されてきましたが、ネット銀行等の普及が風穴を開けて全うな価格になることを望みます。

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