多くの人は、
「幸せになりたい」
「成功したい」
「今よりいい暮らしがしたい」
このような願望があるのではないでしょうか。
しかし、そういった願望は漠然としたものが多く、具体性に欠けているように思います。
イメージできないゴールにはたどり着くことが困難です。
例えば、「あったかい場所で暮らしたい」と思っただけでは、どこへ行けばいいのかはっきりしませんね。
まず、暖かい場所がどこなのかを調べると思います。
次に、どうやって行けばいいのかを考えます。
その他にも、渡航費・服装・移住条件・向こうでの食事など、気になることを、こと細かく調べるでしょう。
本気で移住を決意したなら、いくつかの候補地を調べ、比較検討するかも知れません。
そうやって次第に、移住生活が現実味を帯びて来るのです。
人生における願望も同じです。
漠然と
「幸せになりたい」
「成功したい」では、なるのは難しいのです。
ではどうするのか?
例をあげて説明します。
「先代に認められる社長になりたい」
こういう願望があるとします。
(かつての私です)
このままだと具体性に欠けるので、「先代に認められる社長」とはどんな社長なのか、具体的に考えていきます。
「従業員に慕われ、お得意様から頼りにされ、業績が安定しており、会社を成長させている社長」
こういうイメージです。
まず、なりたい社長像を明確にします。
自分がどのような社長を目指すのか?
これが1番目にすることです。
2番目に、そうなった時点の社長の日常生活を詳しくイメージします。
3番目に、その日常生活でしているであろう習慣を、今から淡々とやるのです。
この場合の社長像では、従業員に慕われていますね。
なぜ慕われているのか?
それを考えます。
例えば、
「誰よりも早く会社に来て準備をしている」
「清潔感が抜群」
「従業員の事をよく見ており気にかけてくれる」
「行動が早く、的確」などなど、自分が思うことを書き出します。
そして、今この瞬間からそれを真似るのです。
既に理想の社長であるかのように振る舞うのです。
すると、周りがその様な眼差しで見るようになります。
別の例をあげます。
「お金持ちになりたい」
こういう願望があったとします。
これを具体的にイメージ出来るようにします。
まず、どういうお金持ちになりたいのかイメージします。
「元気なうちに1億の資産があって、時間の自由もあり、好きなときに旅行に行ける生活」
例えばこんな感じです。
では、既にこうなっているとして、日々どのような生活をしているのか具体的に考えてみましょう。
1億の資産が出来ているのですから、会社を経営していて成功したのかも知れません。
でも、時間の余裕を考えると、経営ではなく投資家になっていると想像します。
元気なうちに1億を築いているのですから、ある程度リスクのある投資で成功していると想像します。
不動産や株・先物取引など考えられますが、最初は不動産を買う資金が無かったはずで、借金をしてまで投資するのは自分の性格では難しいと考え、株式投資をしているとイメージします。
株式投資で成功するには、経済や世界の動きに詳しいと思われます。
また、個々の企業も詳しく調べているに違いありません。
すると、生活習慣として考えられるのは、新聞や経済情報誌を精読する習慣があり、企業分析に相当な時間を費やしていると、簡単に想像がつきます。
そこで、今既に成功している投資家のように、経済新聞を読み、投資に関係しそうな情報を積極的に探し、企業分析を習慣にすればいいのです。
つまり、自分が理想と思う人物になりたければ、その人物の日常をイメージし、既にそうなっているかのように行動し、振る舞うことです。
もしそれが出来ないのでしたら、あなたは本当はそれを望んでいないのです。
その場合のあなたが描いている理想の人物像というのは、周囲が期待する人物像であったり、社会が賞賛するような人物像なのです。
決して自分の本心から出てきたものではないということです。
あなたは、周囲がなりたい人物を目指すのではなく、あなたが心の底から生きたい人になるべきです。
なぜなら、人生の主人公は自分自身であり、自分に全責任があるのです。
だから、あなたの人生で何があろうとも、誰のせいでも無いのです。
あなたの人生において、すべての選択権はあなたにあり、今の状況を選んでいったのはあなただからです。
なりたい人物像を目指し、歩みたい人生を歩むのは、常にこの瞬間のあなたの選択にゆだねられています。
家族でも会社の人達では決してありません。