私たちの一生は赤ちゃんから始まります。
赤ちゃんは、「おっぱい飲んで、うんちして、泣く」
しばらくは、毎日その繰り返しです。
目が見えるようになると、親が笑わそうとして変な顔をし、笑うようになります。
幼稚園や小学校に入ってからは、友達とケンカするようにもなります。
そうやって、大きくなることを、「成長」と呼んでいます。
成人になるころには、「自分の子供も大きく成長したなあ」と、親は改めて感心するものです。
ここまでの20年間、多くを学び、できることが増え、頑張ってきた姿を見てきた親にとっては、自然な気持ちですね。
では、そのあとの20年、つまり子供が40歳になった時、親はどう思うでしょうか?
「成長したなあ」と思うでしょうか?
少なくとも私は、そんな事を親から言われたことはありません。
最初の20年と何が違うのでしょう?
成長が止まってしまったのでしょうか?
ここでいう成長とは、もちろん身体的なことを言ってるのではありません。
自分自身でも、あとの20年というのは、成長の速度が急速に落ちたように思えます。
当然、吸収している内容は大きく違っていますが、そういう事を踏まえても、成長のスピードは、確実に落ちていると思います。
さらに20年後はどうでしょう?
60歳です。
私の場合、この20年の成長スピードは、やはり変わらない気がします。
もちろん、成長はしていると思いますし、その中身も違ってきています。
子供と大人の成長スピードに、なぜこれほどまでに差が出るのか?
時間が経過するスピードは、同じはずです。
考えてみますと、
20歳までは、親や学校というものがあり、成長を後押ししてくれ、敷かれたレールの上を進んでいけば良かった。
しかし、社会へ出ると、そのレールは自分で敷きながら歩んでいかなければならない。
そこが大きな違いではないかとかと思うのです。
成長のスピード、グラフに書いてみると、皆さんはどんなグラフになりますか?